候補の名前を姓名判断に入れると、「総格22画」のような結果が表示されます。名前全体の数字なので、五格の総合点や、ほかの格を合算した評価だと思うかもしれません。けれども総格は、姓と名に使われている実際の文字を、最初から最後まで足した画数です。人格・地格・外格の吉凶をまとめ直す項目ではありません。
この記事では、架空の「小林 春人」を例に総格の計算を確かめます。記事冒頭の図も、この架空例を名結びの現行画数データで計算し、名結び編集部が自社制作したものです。
総格は、姓名の実字をすべて合計する
「小林 春人」は、小3画・林8画・春9画・人2画として計算します。総格に使うのは、この四文字すべてです。
| 文字 | 画数 | 累計 |
|---|---|---|
| 小 | 3画 | 3画 |
| 林 | 8画 | 11画 |
| 春 | 9画 | 20画 |
| 人 | 2画 | 22画 |
したがって、総格は3+8+9+2=22画です。天格11画、人格17画、地格11画、外格5画という別の結果をもう一度足すわけではありません。それぞれの格は同じ文字を異なる範囲で見ているため、五格の数を合計すると文字を重複して数えることになります。
五格全体の位置関係は五格とは?、自分の姓名の計算は姓名判断・名前占いで確認できます。
総格が同じでも、同じ名前ではない
総格22画になる姓名は「小林 春人」だけではありません。文字の組み合わせが違っても、実字の合計が22なら総格は同じです。しかし、同じ総格だから姓名判断の全結果も同じ、ということにはなりません。
たとえば姓と名の境目が変われば、人格に入る二文字が変わります。名を構成する画数が違えば地格も変わります。陰陽配列は一文字ずつの奇数・偶数を見ますから、合計が同じでも並びが異なる場合があります。総格は名前全体を見る一つの窓であり、姓名を識別する番号ではありません。
一文字姓・一文字名でも、総格に霊数1は加えない
「森 蓮」のような一文字姓・一文字名では、五格の枠を整えるために霊数1を補う方式があります。ここで間違えやすいのが、霊数を総格にも足してしまうことです。
名結びの計算では、総格は実在する文字の合計です。霊数は人格・地格・外格などを組み立てる補助数であり、戸籍上の文字が一画増えるわけではありません。単字の扱いは一文字姓・一文字名の霊数1、式の定義は姓名判断の計算方法で詳しく示しています。
流派によって霊数の採否や外格の式が異なるため、別のサイトを見ると結果が一画ずれることがあります。総格そのものが違う場合は、霊数より先に入力した字形と一文字ごとの画数を見比べてください。
改姓すると総格も変わる
結婚などで姓が「小林」から別の姓へ変わり、名の「春人」をそのまま使う場合、地格は9+2=11画のままです。一方、総格は新しい姓の画数を含めて計算し直します。
これは、改姓した瞬間に人生の評価が入れ替わるという意味ではありません。総格は姓名という表記から得る伝統的な数で、婚姻の良し悪しや本人の価値を判定する検査ではないからです。旧姓と新姓は文字を混ぜず、同じ画数基準で二つの完成した姓名として比べます。結婚後の姓名判断では、どの格が変わったかを並べて確認できます。
「総運」「晩年運」という説明の境界
熊崎式姓名学の系譜では、総格を「総運」と呼び、人生全体や後年の傾向に結び付ける伝統的な説明があります。国立国会図書館では、熊崎健翁『熊崎式姓名学大奥義 地之巻』(1931年)をデジタル資料として公開しており、当時の数理や姓名学の説明を原資料で確認できます。
ただし、総格22画だから将来に特定の出来事が起こる、という実証的な予測ではありません。年齢の区切りも流派や解説によって一定ではないため、「何歳から総格の影響が始まる」と断定せず、伝統的な読みの範囲として扱います。
22画の「凶」は、名前全体の不合格ではない
名結びの81数理では、22画を「凶」に分類しています。架空例の総格22画にも同じ数理の説明が付きますが、これは総格という一項目に現れた伝統的な分類です。「小林 春人」という名前や、その名を持つ人を不合格とする結論ではありません。
22画の象意は22画の81数理で確認できます。先に見るべきなのは、22という数がどの文字から算出されたか、どの格に現れたか、ほかの項目と同じ基準で計算されているかです。名付けでは、読みや漢字の意味、日常での使いやすさ、家族の願いと並べ、画数だけで候補を切り捨てないようにします。
サイトによって総格が違うときの確認順
同じ姓名なのに総格が違う場合は、吉凶表を比べる前に計算の入力をそろえます。
- 表示された姓名が、入力した字形と一致しているか
- 旧字体・新字体・異体字のどれで登録されているか
- 一文字ごとの画数が、どの字で異なるか
- 総格へ霊数などの補助数を加えていないか
- 吉凶だけが違うなら、数理の分類基準が異なる可能性を分けて考える
「高」と「髙」、「辺」と「邊」のように、見た目や読みが近くても別の字形なら画数が変わります。画数の数え方と旧字体・新字体で画数が違う理由を使い、総格の式ではなく文字データの差なのかを切り分けてください。
総格を見るときの要点
- 姓と名にある実際の文字をすべて合計する
- 人格・地格・外格など五格の結果同士は足さない
- 同じ総格でも、ほかの格や陰陽配列は同じとは限らない
- 一文字姓・一文字名でも、名結びでは総格へ霊数1を加えない
- 改姓後は新しい姓を含めて再計算する
- 数理の吉凶を、人物や人生の断定に使わない
総格だけで結論を出さず、無料の姓名判断で一文字ごとの画数と五格のつながりを確認してください。
参照先
- 熊崎健翁『熊崎式姓名学大奥義 地之巻』(1931年、国立国会図書館デジタルコレクション)
- 姓名判断の計算方法
- 画数データと出典
最終確認日:2026年7月29日
執筆:名結び編集部



